ワンセグ受信エリア

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ワンセグ受信エリアは広い

ワンセグ受信エリア

ワンセグ放送を受信できるエリアが地上デジタル放送受信エリアよりも広いことをご存じでしょうか。
ワンセグは地上デジタル放送電波の一部を使っているので、地上デジタル放送が見えない地域(地上デジタル放送の受信エリア外の地域)では見えないと思いがちですが、場所によっては地上デジタル放送が見えなくてもワンセグ放送なら見えるところもあるのです。
地上デジタル放送が映る電波の強い場所では、携帯機器に内蔵されている小型アンテナでワンセグ放送なら綺麗な画像が楽しめます。ただ、地上デジタル放送が映らない電波の弱い地域でワンセグ放送を受信するには、しっかりしたアンテナを建てなければならないこともあります。

携帯電話との違い

携帯受信エリアとワンセグ受信エリア

ワンセグ放送を携帯電話で見られている方が勘違いしやすいのですが、携帯電話が使える場所ではワンセグ放送も見られると思いがちですが、携帯電話はつながってもワンセグ放送が見られないことがあります。逆にワンセグ放送が見えるのに携帯電話が圏外のこともあり得ます。
なぜこのようなことが起こるのかというと、ワンセグ放送と携帯電話では、使っている電波も通信のしくみもかなり異なっているからです。

ワンセグ放送 携帯電話
形態 放送(1対多) 通信(1対1)
電波帯域 400MHz 800M/1.5G/2GHz
送出エリア 大ゾーン方式 セル方式
ギャップフィラー 少ない 多い

上の表に示したように、ワンセグ放送は携帯電話とは使われている電波やしくみがかなり異なっています。ワンセグは、地上デジタル放送で使われる電波の一部を使っています。ですから、地上デジタル放送が見られる場所ならワンセグ放送もまず見られるはずです。
ギャップフィラーとは、地下街や駅構内など電波が届かない場所に設置する電波再送出装置のことです。都市部では地下街が多く、携帯電話がつながらない不便さを解消するために以前から設置が進められています。
これに対し、ワンセグ放送は2006年4月に本放送が開始されたばかりなので、ギャップフィラーの設置はこれからです。地下街や駅構内など電波の届きにくい場所では、携帯電話は使えてもワンセグ放送は見られないという現象がしばらくはあるでしょう。

アナログTVとの違い

アナログ放送との違いにありますように、デジタル信号を使ったワンセグ放送は、アナログTV放送と比べると移動中の画像の安定度や鮮明度は格段に向上しています。
デジタルTV放送の特徴として、受信できているときは非常に鮮明なのですが、送信場所(東京なら東京タワー)から離れ電波が弱くなりある一定レベルの限界点までくると、いきなり画像が乱れたり全く映らなくなります。アナログTVなら、砂嵐状態になってもうっすら映像が見えたりしますが、そのような中間状態がありません。
2006年4月のワンセグ放送開始時点では、関東、中京、関西地区だけがワンセグ放送を受信できしばらくの間、アナログTV放送の方が受信エリアは広かったのですが、2006年12月には全都道府県の県庁所在地でワンセグ放送が始まりました。2011年のアナログTV放送停止までには、日本中でワンセグ放送が受信できるようになるでしょう。

ここなら見えるワンセグ

ワンセグ放送の受信エリアが案外広いことを説明しましたが、ご自宅や会社、町中でどこなら比較的受信しやすいか、反対ににここは受信は難しいと思われる場所をまとめます。

ワンセグ放送受信に有利
高い場所
見晴らしのいい場所
窓際
ワンセグ放送受信に不利
地下
エレベータ内
ビル内
金属に囲まれた場所
トンネル内

ビルなど分厚いコンクリートや金属に囲まれた場所は、電波が受信しにくくなっています。そんなときでも窓際まで行くとワンセグ放送が受信できるようになることもあります。ご家庭でも、1Fよりも2Fの方がワンセグ受信には有利です。マンションでも上の階の方が受信できる可能性は高くなります。

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